謎のノーブランド静電容量式スイッチを使ってみる

AliExpress で詳細不明の静電容量式スイッチが販売されていたので試しに買ってみました。軸は MX 互換になっていますが、常用する場合はキーキャップ自作推奨です。

購入したもの

ハウジングのサイズは東プレスイッチとほぼ同じだと思います。そのためトッププレートの穴サイズは 14.0x14.6 mm が丁度良いです。

ノーブランド品のプランジャーは東プレと比較して 1 mm くらい短くなっています。

プランジャー比較: 紫がノーブランド、黒が 東プレ

プランジャーが短いせいで底打ちをしたときにキーキャップとトッププレートが衝突します。キーキャップを薄いものにするとトッププレートとの衝突はしませんが、ハウジングとキーキャップの梁が衝突します。 キーキャップの厚さに限らず常にどこかに衝突するのでタイプするごとにカツンカツンとうるさい音が響きます。

キーキャップに静音リング(Oリング) を2つくらい付けると衝突問題は回避できましたが、プランジャーに刺さっている距離が短くなるので簡単に外れるようになってしまいました。

市販品を組み合わせた創意工夫ではどうにもならなさそうでしたが、一気に100個近く買ってしまっていて使わないというのももったいないので衝突問題を回避するために軸を長くしたキーキャップを作ってみました。

色々なステム長で作ってみましたが、1.5 mm 前後突き出したモデルにするとちょうどよく感じました。 ステムを長くしたキーキャップを使えば普通の静電容量スイッチという感じです。

特段安いわけでもないのでこのスイッチを買うよりは NiZ のスイッチを買うことをおすすめしますが、「キーキャップは自作派」という場合であれば買っても良いかもしれません。キーキャップの自作方法は別記事にまとめてあります。

goropikari.hatenablog.com

今回購入したプランジャーを東プレハウジングにつけることはできたので、Adapter-X が終売してしまった現在において REALFORCE や HHKB にアルチザンキーキャップを付けたい場合は重宝するかもしれません(打たない前提なら使える)。