このパッケージでは出力の値を比較しているのではなく、出力を保存したファイルと模範解答のファイルのハッシュ値を比較して正誤を決めているため浮動小数点数を含む問題では正しく評価できません。
解が一意に定まらない問題も同様の理由で正しく評価できません。
そのため、正しいプログラムが書けていたとしても WA となることがあります。
この種の問題では判定結果を信用しないでください。
実行時にエラーが起きているのに RE でなく TLE が出る
Julia のエラー処理は意外に時間が掛かるらしく制限時間を厳しく設定していると RE でなく TLE が出ることがあります。その場合は制限時間を伸ばしてください。
デバッグがてら 「プログラミング入門」 のうち浮動小数点数を使わない問題は全問解いたので、どうしても WA になってしまう場合は参考にしてください。(プログラミング入門コースだから自力で実装するべきか、はたまた言語仕様として使える関数はどんどん使っていくべきか、どちらの方が教育的なのかと自問しながら解いていたので迷走したコードになっています。)
julia-vscode v0.11.0 から Julia 1.0 に対応したのでこの記事を読む必要はありません。master ブランチのものを入れたい場合は手順だけ参考になるかもしれません。(2019/1/29)
現状、VSCode の Marketplace から入れることの出来る Julia の拡張機能を使うと、Julia 1.0 では REPL を起動することができません。
Julia 拡張の Wiki には一応 Julia 1.0 でのやり方も書いてあるのですが、初見では私にはさっぱりわかりませんでした*1。
この点に関しては調べたらすぐに解決したのでよいのですが、Plot Pane にプロットを表示させる方法はソースコードを読まないと解決できないと思うので記録として残しておきます。*2
Wiki には julia-vscode を開発している方のリポジトリを使うようにとありますが、 現在の julia-vscode の master ブランチにはその方の PR がマージされているので本家の master を使います。
すでに過去の Julia 拡張をインストールしてある場合はそれを消去してください。
sudo pacman -S npm typescript # Ubuntu の場合は sudo apt install npm node-typescript
cd ~/.vscode/extensions
git clone https://github.com/JuliaEditorSupport/julia-vscode
cd julia-vscode
npm run update2latest
これだけで REPL は使えるようになると思います。適当な Julia のファイルを開いて Ctrl-Enter をすれば REPL 上で実行されるはずです。
Plots.jl での描写を Plot Pane に出力する
私の環境では何も考えずに Julia 1.0 で
using Plots
plot(sin)
とすると、backend に PyPlot を指定した場合は、
/usr/lib/python3.7/site-packages/matplotlib/figure.py:457: UserWarning: matplotlib is currently using a non-GUI backend, so cannot show the figure
"matplotlib is currently using a non-GUI backend, "
と出るだけでプロットは表示されず、GR を使った場合は別枠のウィンドウが開きました。
Julia 0.7 だとちゃんと Plot Pane にプロットされるんですけどね。不思議です。
using Plots
popdisplay()
plot(sin)
とするとちゃんと Plot Pane に表示されます。
何故 popdisplay() すると上手くいくのか気になる人は Plots.jl と Julia 本体のソースコードを読んでください。